スマホで配信をするライバーは、YouTubeをメインに活動するYouTuberやVTuberよりも気軽に始められるため、在宅副業として始めたいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、その中には本当にライバーが副業になるのかという不安を抱えている方もいるかと思います。
この記事では、ライバーは本当に副業になるのか、副業でライバーになるメリットや稼ぎ方などを解説していきます。副業ライバーに人気の配信アプリや副業ライバーを始める際の注意点なども紹介していくので、ぜひご覧ください。
ライバーは副業になる?
ライバーは、スマホがあれば始められて動画編集などを行う必要もないので、気軽に始めやすい副業といえます。近年は顔出しをしないライバーも増えているので、顔出しをしたくない、知人にバレたくないという人でも気軽に挑戦できるでしょう。
しかし、副業としてライバーを始めても稼げるかどうかは人によって異なります。ただ雑談をしているだけで人を集められるという人はほんの一握りです。人を集めるためにはどうすれば良いのか、自分のファンになってもらうためにはどうすれば良いのかを考えながら配信を行っていく必要があります。
初期投資が少なく低リスクで始められる副業なので、挑戦してから自分に向いているかどうかを判断してみるのも良いでしょう。
副業でライバーになるメリット
ライバーは気軽に始めやすい副業と紹介しましたが、副業でライバーを始めるメリットはそれだけではありません。ここでは、副業でライバーになるメリットを4つ紹介していきます。
- スマホがあれば始められる
- 初期費用を抑えられる
- 在宅で好きな時間に配信できる
- 月に数十万稼げる可能性もある
副業ライバーになりたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
スマホがあれば始められる
ライバーは、スマホとインターネット環境さえ揃っていれば誰でも始められる副業です。YouTubeで活動をするYouTuber・VTuberは、パソコンの他にカメラやマイクなどの配信機材が必要になります。動画投稿をする場合は、動画編集ソフトなども用意しなければいけません。
しかし、ライバーはスマホで配信をするため、機材を揃えなくても気軽に始められます。配信アプリをダウンロードしてプロフィールなどを設定し、配信開始ボタンを押せば準備は完了です。
古い機種のスマホを使っていると、配信が落ちたり止まったりする可能性があります。配信をしていて不具合がある場合は、新しいスマホに買い換えるなどの対策が必要になるでしょう。
初期費用を抑えられる
先ほども解説したように、副業ライバーはスマホがあればできる副業です。配信アプリも無料で登録できるものがほとんどなので、初期費用を抑えて低リスクで副業を始められます。
配信をしていくうちにマイクなどの機材を揃えたいと思うこともあるかもしれませんが、初心者のうちはスマホのマイクで十分でしょう。副業を続けていって、配信環境を整えたいと感じたときに購入するかどうかを検討してみてください。
また、「10万円で有名ライバーになる方法を教えます」「30万円で事務所からライバーデビューをサポートします」といった勧誘は基本的に詐欺と考えて良いでしょう。初期投資が少ないのがライバー副業の大きなメリットなので、これらの文言に騙されないようにしてください。
在宅で好きな時間に配信できる
自宅で自分の好きな時間に配信できるのも、副業ライバーのメリットの一つです。本業の仕事をしていて副業にかけられる時間が限られている中で、移動や準備に時間がかかってしまうと、稼げる時間が減ってしまいます。しかし、ライバーは会社に出社したり配信スタジオに通ったりする必要がないため、空いた時間ですぐに配信を始められるのです。
また、時間の調整がしやすいので、本業が忙しい時期は短めの配信にする、時間に余裕がある日は長めの配信にするなど、自分のスケジュールに合わせて副業ができます。締切などに追われることがなく、自分のペースで無理なく稼げるのは大きなメリットといえるでしょう。
月に数十万稼げる可能性もある
ライバーの収入は人によってさまざまなので、一概に「月に〇〇円稼げる」とはいえません。しかし、副業ライバーをしている方の中には、月に数十万稼いでいる人もいます。
もちろん、最初はなかなか収入が得られないという人が多いでしょう。しかし、配信活動やSNS運用などに力を入れてファンが増えていけば、月に数千円〜数万円の収入が得られる可能性も高くなります。継続をしないとファンがつかないので、始めたばかりの段階で稼ぎにならないからと諦めず続けていくことが大切です。
副業ライバーとして稼ぐポイント
副業ライバーを始めるメリットは多数ありますが、デメリットとして「すぐに稼げない」ことが挙げられます。ここでは、副業ライバーとして稼ぐにはどのようなポイントに気をつければ良いのかを解説していくので、参考にしてみてください。
- 自分に合った配信テーマを選ぶ
- 配信予定時間を決めておく
- コメントをもらったらリアクションをとる
- SNSで積極的に情報を発信する
上記の4つのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
自分に合った配信テーマを選ぶ
副業ライバーを始める際は、まず配信のテーマを決めましょう。もちろん雑談配信でも良いですが、雑談配信を行っているライバーは多いのでどうしても埋もれがちです。自分の趣味や特技、スキルや経験を活かしたテーマを選んで配信をすると、他にはないライブとして強く印象に残ります。
趣味や特技をライブで活かしているテーマとしては、主に下記のような内容が挙げられます。
- ゲーム
- 音楽(歌・楽器)
- 占い
- 悩み相談
- 美容
- 筋トレ
雑談配信以外で特にテーマとして選ばれやすいのが、ゲームや音楽の配信です。もちろん人気のテーマを選ぶのが悪いわけではありません。人気のテーマはそれだけ多くの人が見るので、気軽に見てもらいやすいでしょう。
しかし、すでに大勢いる人気ライバーたちに埋もれてしまうと、リスナーの増加につながりません。自分の強みがどこにあるのかを理解した上でアピールして、よりリスナーの印象に強く残る配信をするように意識してみてください。
配信予定時間を決めておく
副業でライバー活動をする場合は、大体の配信時間を決めておくと良いでしょう。毎回同じくらいの時間に配信をしていると、その時間に配信を見るのを日課とする固定リスナーがつく可能性があります。プロフィールに「週に◯回、何時から配信をしている」という情報を書いておくと、その時間に様子を見に来てくれるリスナーもいるでしょう。
同じ時間帯に配信をするのが難しい場合は、1週間の配信予定スケジュールなどを事前にアップしておくのもおすすめです。配信時間が事前に分かっていれば、その時間の予定をあけて見にきてくれるリスナーもいるかもしれません。
リスナーが集まりやすい時間帯
告知をしていてもリスナーが集まれる時間帯でないと意味がないので、多くの人に見てもらえるタイミングで配信をすることも大切です。一般的にリスナーの数が増えやすいとされる下記の時間に配信をすると、リスナーが集まりやすくなるでしょう。
朝 | 6時〜9時 | 朝の支度をしながら、通学・通勤をしながら 見る人が多いタイミング |
昼 | 12時〜14時 | お昼休みでご飯を食べながら見る人が多いタイミング |
夜 | 19時〜22時 | 学校や仕事が終わって一息つくタイミング ゴールデンタイムとも呼ばれ、ライバー・リスナーともに活動的になる |
これらの時間に配信をするのが難しい場合は、ターゲットを絞って訴求してみてください。例えば、昼過ぎの午後に配信をしたいなら家事が一段落ついた主婦層、夕方ごろに配信をしたいなら学校帰りの学生などです。時間帯に合わせたターゲットに向けて配信をすると、「その時間にライブ配信を見たいけどあまりやっているライバーがいない」と感じているリスナーが集まってくれる可能性があります。
コメントをもらったらリアクションをとる
ライブ配信中にリスナーからコメントをもらったら積極的に反応しましょう。「コメントありがとう」「初見さんいらっしゃい」など、内容は簡単なもので問題ありません。コメントに反応をもらうことで、リスナーから「もっとコメントをしたい」と思ってもらえる可能性があります。
また、ライブ配信ではリスナーから投げ銭やギフトをもらえる場合もあるでしょう。その際は嬉しい気持ちを正直に伝えてみてください。送ってくれたリスナーも反応をもらったことで喜んでくれるかもしれませんし、その様子を見てさらに多くの投げ銭やギフトがもらえるケースもあります。
SNSで積極的に情報を発信する
ライバーとしてより多くの収入を得るなら、SNSで配信活動用のアカウントを作って積極的に情報を発信していきましょう。
ライブ配信は基本的に、配信アプリを入れている人にしか見てもらえません。しかし、SNSなら普段ライブ配信を見ていないような人たちがファンになってくれる可能性もあるのです。新たなファン層を獲得するためにも、SNS運用にも積極的に取り組んでみてください。
また、SNSでリスナーに挨拶をしたりコメントを返したりなどのコミュニケーションをとれば、リスナーとの距離が縮まります。リスナーにもっと自分のファンになってもらうためのツールとしても活用できるでしょう。
副業ライバーに人気のライブ配信アプリ
ライブ配信アプリと一言でいっても、それぞれ特徴が異なります。配信アプリをインストールする際には、自分が行いたい配信テーマに合っているかどうかを考える必要があるでしょう。
ここでは、人気のライブ配信アプリの特徴を解説していきます。自分が行いたい配信に向いているアプリを探すための参考にしてみてください。
ふわっち | ・顔出し配信多め ・視聴者の年齢層が高めで報酬につながりやすい ・還元率が高く稼ぎやすい ・喫煙配信や飲酒配信も可能 |
BIGO LIVE | ・世界中で人気のアプリ ・顔出し配信もアバター配信もできる ・海外の人向けに配信することもできる ・アプリ内の機能が豊富 |
ミラティブ | ・簡単にゲーム配信ができる ・顔出し配信もアバター配信もできる ・イベント参加などで報酬を得ることも可能 ・気楽な雰囲気で配信をしている人が多い |
IRIAM | ・アバターで配信 ・自分のイラストをアバターにできる ・高画質でアバターの動きがスムーズ ・プチギフトで少額から送れるので報酬につながりやすい |
Spoon | ・声だけの配信 ・ライブ配信だけでなく収録済みの音声の配信も可能 ・若い視聴者が多め ・作業BGM代わりに聞いてもらいやすい |
ふわっち
株式会社A Inc.が運営している、誰でも気軽に使えるライブ配信アプリです。視聴者の年齢層が高めで報酬につながりやすく、還元率も高いので稼ぎやすいアプリとして人気があります。
他の配信アプリでは禁止されている喫煙配信や飲酒配信も可能なので、自由な雰囲気での配信が多い傾向です。顔出し配信を行っている人が多いですが、アバターでの配信も可能なので、顔出し配信をしたくない人にも向いています。
BIGO LIVE
BIGO LIVEは、全世界ダウンロード数NO.1の配信アプリです。世界中で人気が高く、海外のライバー・リスナーも多いのが特徴です。海外の人とコミュニケーションを取りたい、語学力に自信がある、全世界に配信したいという人に向いています。もちろん、日本人向けの配信をすることも可能です。
また、アバター機能、ラジオ配信機能、カラオケ機能、配信者コラボ機能など、さまざまな配信内容に対応できる機能が取り揃えられています。どのアプリに登録するのか悩んでいる方は、まずBIGO LIVEに登録してみるのも良いでしょう。
ミラティブ
ミラティブは、ゲーム配信をしたい方に人気のライブ配信アプリです。顔出し配信もアバター配信もできるので、自分のスタイルに合わせて配信できます。ミラティブのコンセプトとしてコミュニケーションを大切にしているので、気楽に友達と会話をするような雰囲気で配信をする人も多い印象です。
リスナーからの投げ銭以外にも、イベントに参加するなどの条件を満たすことで報酬を得る方法もあります。
IRIAM
アバターで配信したい人に向いているライブ配信アプリとして挙げられるのが、IRIAMです。一枚のイラストをアップするだけでキャラクターを動かせる「新感覚VTuberアプリ」として人気があります。
また、IRIAM独自の「モーションライブ方式」による、リアルタイム性の高い配信も特徴的です。配信のラグが少なく高音質なので、ストレスを感じることなく配信ができるでしょう。
Spoon
顔出しをしないで声だけで配信をしたい人に人気の配信アプリが「Spoon」です。ラジオ感覚で配信できるので、トークや声に自信がある人に向いています。ライブ配信だけでなく収録済みの音声を配信することも可能で、人が集まる時間に生配信をするのが難しいという人も利用しやすいです。
作業BGM代わりに聞けるため、作業や運転で忙しい人や通学通勤中の人にも聞いてもらいやすいでしょう。
ライバーの副業を始める際の注意点
ここまでライバーの副業について解説してきましたが、ライバー副業には注意すべき点もあります。副業としてライバーを始めたいと思っている方は、注意点も確認しておきましょう。
- 周りの人にバレる可能性がある
- 個人情報はしっかりと管理する
- 本業とのバランスを考える
- 会社の就業規則を確認する
一つ一つ詳しく説明していきます。
周りの人にバレる可能性がある
副業をしていることを周りの人に隠しておきたいという方もいるかと思いますが、ライバー副業は周りの人にバレるリスクもあるという点に注意してください。特に、顔出しでの配信はリスクが高いので、周囲の人に隠しておきたいという人には向いていません。
アバターを使用した配信や声だけの配信であればリスクは低いですが、声でバレる可能性もあります。周囲の人に隠しておきたい人は、配信方法などを工夫をする必要があります。
個人情報はしっかりと管理する
配信活動をする際は、個人情報の管理を徹底してください。近年では、SNSに載せた画像1枚から住所や勤務先が特定される事例もあります。本業の会社に迷惑をかけてしまう可能性もあるので必ず対策をしてください。具体的な対策としては、下記のような例が挙げられます。
- 本名で活動しない
- 自宅の背景(間取り・窓からの景色など)が映らないようにする
- 勤務先の情報や職場の人の個人情報を話さない
- 自宅の住所や個人のプライベートな情報について話さない
他にも、選挙カーの音や電車の音などから住所の特定につながる恐れもあります。住所などの個人情報につながる恐れがある情報はできるだけ配信に乗せないように気をつけましょう。
本業とのバランスを考える
副業で稼ぎたいからといって、ライブ配信だけに注力しないようにしましょう。稼ぎを得るために夜遅くまで配信をして、翌日の仕事中に眠くなって本来のパフォーマンスを維持できないとなってしまっては本末転倒です。
ライバーの副業を始める前に、自分が本業に影響を与えることなく副業に取り組める時間はどのくらいあるのかを検討してみてください。その上で、予想よりも短めの時間から取り組んでいくと良いです。ライブ配信は簡単なように見えますが、慣れないうちは緊張してエネルギーを消費するものです。
想定よりも体力を使う可能性もあるので、まずは少ない時間から取り組んでいって、自分が無理なく活動できる配信ペースを掴んでいくと良いでしょう。
会社の就業規則を確認する
会社によっては、就業規則で副業が禁止されている、もしくは許可を取る必要がある場合があります。副業を始める前には必ず会社の就業規則を確認して、会社とトラブルにならないように気をつけましょう。
中には会社にバレないように副業をしているという方もいますが、住民税の請求額などから会社にバレる可能性もあります。規則を破って無断で副業を行っていることがバレるとクビになるリスクもあるので、可能であれば会社側に許可を取ったほうが安心です。
ライバー活動を会社にバレないようにする方法
会社が副業をあまり推奨していない、副業をするのは問題ないが会社の人に配信活動を知られたくないなど、ライバーの副業を会社に知られたくないという人も少なくないでしょう。ここではそんな方々のために、ライバー活動を会社にバレないようにする方法を3つ紹介します。
- 顔出しをしない
- 住民税を「普通徴収」にする
- 確定申告を自分で行う
思わぬところから会社にバレる可能性もあるので、しっかりとチェックしておきましょう。
顔出しをしない
会社の人に内緒で副業をしたい方は、顔出しをしないようにしましょう。ライバー活動始めたてであまり見られていないうちはバレないかもしれませんが、リスナーが増えてくると会社の人にバレたり人づてに伝わったりする可能性が高くなります。
アバターを利用して配信する、声だけの配信にするなど、顔出しをしない配信方法を選ぶようにしてください。
住民税を「普通徴収」にする
ライバーに限った話ではありませんが、副業の収入が増えてくると住民税が高くなり、その変化によって会社にバレる可能性もあるので注意してください。会社員は基本的に、会社に住民税が請求されており、その金額分が給料から天引きされています。
本業の給料から副業の収入分の住民税まで天引きされると、今までの請求額との差から副業を行っていることを知られてしまうリスクがあるのです。
会社に副業を行っていることを知られたくないという方は、自分で確定申告をして住民税の納付方法で「普通徴収」を選ぶようにしましょう。会社に住民税の請求がいかなくなるので、バレるリスクを軽減できます。
確定申告を自分で行う
副業で年間20万円以上の所得が発生した場合は、必ず確定申告を行わなければいけません。「所得」は収入から経費を差し引いた金額を指します。配信で使用する配信機材などを購入した金額は経費として計上できるので、収入から経費を引いて20万円以下になるなら確定申告を行う必要はありません。
ただし、所得が20万円以下でも住民税の納付義務はあるので、会社にバレたくないという方は注意してください。
まとめ
ライバーはスマホだけで気軽に始められる在宅副業です。ほとんどのアプリで登録料などの費用を求められることがないので、初期投資が安く低リスクで副業を始められます。自宅で自分の好きな時間に配信できて、自分のペースで無理なく稼げるのも副業ライバーになる大きなメリットです。
ただし、顔出しをすると会社や周囲の人に副業をしていることがバレるリスクもあります。周りの人に隠しておきたい人は、アバターやキャラクターの姿で配信する、声だけの配信をするなどの工夫をしましょう。
記事を参考に自分に合った配信テーマを見つけて、配信に挑戦してみてください。