WEBライターは、初心者からでも挑戦しやすい在宅副業として人気があります。しかし、WEBライターにはさまざまな仕事の種類があるので、WEBライターの仕事に興味があるものの具体的な仕事内容は分からないという人も少なくないでしょう。
この記事では、「WEBライターの仕事にはどんな種類があるのか知りたい」という方のために、Webライターの主な仕事の種類8選を紹介します。専門WEBライターの種類や初心者におすすめの種類、初心者が仕事を獲得していくためのコツなども解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
Webライターの主な仕事の種類8選

WEBライターと一言でいっても、仕事内容はさまざまです。ここでは、Webライターの主な仕事の種類8選を表で簡単にまとめました。種類ごとの仕事内容については、下記の見出しで詳しく解説していきます。気になる仕事がある方は、ぜひチェックしてみてください。
仕事の種類 | 主な仕事内容 | 報酬相場 |
SEOライター | 検索エンジンで上位表示される記事を書く | 文字単価1円〜5円程度 |
コピーライター | 商品やサービスの宣伝をする文章を提案する | 1件あたり数千円〜数万円程度 |
セールスライター | 商品の販売やサービスの契約を目的とした文章を執筆する | ・文字単価は3円程度 ・成果報酬は売上の5〜20%程度 ・その他出来高制 |
取材ライター | 特定の人物やイベントなどの取材をして記事にする | 1件あたり数千円〜数万円程度 |
PRライター | 企業の広報を目的としてブログやSNSなどの投稿を作成する | 1件あたり数万円〜数十万円程度 |
コラムライター | WEBライター自身の意見や体験談などを書く | 文字単価1円〜5円程度 |
シナリオライター | 動画コンテンツや音声コンテンツのシナリオを考える | 文字単価1円程度 1件あたり数千円〜数万円程度 |
SNS投稿ライター | 企業やインフルエンサーのSNSに投稿する文章を書く | 1投稿あたり数百円〜数千円程度 |
SEOライター
SEOライターは、Googleなどの検索エンジンで上位に表示されるような記事を執筆するのが仕事です。
例えば、「副業 始め方」というキーワードでGoogleやYahoo!で検索をすると、副業の始め方ややり方について解説している記事が上位に表示されます。このように、読者に役立つ情報を提供するための記事を執筆するのがSEOライターです。
他の種類と比較すると案件数が多く、未経験者が挑戦しやすい案件もあるので、実績を得たいライター初心者にも向いています。
報酬相場 | 文字単価1円〜5円程度 (初心者は文字単価0.1円〜0.5円程度の案件も多い) |
必要なスキル | ・ライティングスキル ・情報収集スキル ・分析スキル ・クライアントの要望 / 読者のニーズを把握するスキル ・SEOの知識 |
コピーライター
コピーライターは、商品やサービスの宣伝をする文章を提案するのが仕事です。広告に使用されるキャッチコピーなどが主に当てはまります。商品やサービスの魅力を最大限伝えつつ、ターゲットの印象に残る内容を短い文章で作らなければいけません。商品やサービスへの理解度が求められるだけでなく、言葉選びのセンスも必要とされる難しい仕事です。
報酬相場 | 1案件あたり数千円〜数万円 程度案件によってさまざま |
必要なスキル | ・文章力 / 語彙力 ・マーケティングスキル ・分析スキル ・クライアントの要望 / 世間のニーズを把握するスキル |
セールスライター
セールスライターは、商品の販売やサービスの契約を目的とした文章を執筆するのが仕事です。依頼内容は主に下記のような内容が挙げられます。
- メールマガジンの作成
- 広告用ランディングページの作成
- 商品やサービスの紹介ページの作成
案件によっては、企業への問い合わせや資料請求などを目的としているものもあります。高単価の案件も多いので、WEBライターとしてのスキルや実績が身についてきたら挑戦してみるのも良いでしょう。
報酬相場 | ・文字単価の場合は3円程度 ・成果報酬の場合は売上の5〜20%程度 ・その他出来高制 |
必要なスキル | ・ライティングスキル ・マーケティングスキル ・分析スキル ・クライアントの要望 / ターゲットのニーズを把握するスキル |
取材ライター
取材ライターは、特定の人物やイベントなどの取材をして記事にするのが仕事です。取材先は案件によってさまざまで、企業や店舗に取材をすることもあります。
現場に赴いて取材をする案件もありますが、近年ではオンラインで取材をする案件も多い傾向です。在宅で働きたい人でも挑戦できるので、気になる人はぜひ応募してみてください。できる仕事が増えれば高単価の案件にも挑戦しやすくなり、収入アップを目指せるでしょう。
報酬相場 | 1件あたり数千円〜数万円程度 案件によってさまざま |
必要なスキル | ・コミュニケーションスキル ・ヒアリングスキル ・ライティングスキル ・要約スキル |
PRライター
PRライターは、企業の広報を目的としてブログやSNSなどの投稿を作成する仕事です。商品の販売やサービスの契約を目的としているセールスライターと違い、企業やブランドについて知ってもらうことを主な目的としています。案件によっては社内報の作成などを任されるケースもあり、仕事内容はさまざまです。
報酬相場 | 1件あたり数万円〜数十万円程度 案件によってさまざま |
必要なスキル | ・ライティングスキル ・マーケティングスキル ・分析スキル ・クライアントの要望 / 世間のニーズを把握するスキル |
コラムライター
コラムライターは、事実や客観的な根拠に基づいた、WEBライター自身の意見や体験談などを書く仕事です。ライターの実体験や所感を伝えるので、読者から共感してもらいやすいという特徴があります。一方で、クライアントが読者に何を伝えたいのかを意識して書かなければいけないのが難しい点です。
ライター個人の意見が重要視されるため、記名で受けられる案件が多い傾向にあります。単価が高めなので、SEOライティングよりも採用されるのは難しいですが、ライターとしての実績を増やしたい人におすすめです。
報酬相場 | 文字単価1円〜5円程度 (初心者は文字単価1円未満の案件も多い) |
必要なスキル | ・文章力 ・分析スキル ・共感力 ・クライアントの要望 / 世間のニーズを把握するスキル |
シナリオライター
シナリオライターは、動画コンテンツや音声コンテンツのシナリオを考えるのが仕事です。主な仕事内容としては、YouTubeの解説動画やアニメ・漫画動画の台本、音声コンテンツのセリフ、ソーシャルゲームのシナリオなどが挙げられます。
近年特に増えているのが、YouTube動画の台本作成の案件です。経験者を求めている案件も多いですが、中には未経験から挑戦できる案件もあるので、気になる方は挑戦してみてください。案件数が多い分、経験を積めばさまざまな仕事に挑戦していけるでしょう。
報酬相場 | 文字単価1円程度 1件あたり数千円〜数万円程度 案件によってさまざま |
必要なスキル | ・文章力 ・構成力 ・想像力 ・さまざまな分野への興味関心 |
SNS投稿ライター
SNS投稿ライターは、企業やインフルエンサーのSNSに投稿する文章を書くのが仕事です。利用するSNSとしては主に、X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなどが挙げられます。Instagramはデザインスキルなども求められるため、WEBライターにはX(旧Twitter)などの文章をメインに投稿するSNSがおすすめです。
アカウント運用までできるようになると高単価の案件に採用されやすくなりますが、仕事内容としてはWEBライターよりもSNS運用代行のほうが近くなります。普段からSNSに投稿している、フォロワー数が多い人などは挑戦してみると良いでしょう。
報酬相場 | 1投稿あたり数百円〜数千円程度 |
必要なスキル | ・文章力 ・要約スキル ・分析スキル ・デザインスキル |
その他の専門WEBライターの種類

専門的な知識や経験がある方は、専門性の高い記事を書けることからさまざまな案件で重宝されています。資格や知識が必要な案件は高単価なものも多いので、高収入を目指すなら自分がこれまでに得た知識や経験を活かしながら働くのがおすすめです。専門WEBライターの種類としては、下記のような例が挙げられます。
仕事の種類 | 主な仕事内容 | 求められている理由 |
医療ライター | 医療従事者・医療資格者が、医療・健康・美容などに関する専門性の高い記事を書く | SEOでは実績や経験を具体的に出せると上位に表示されやすいとされている |
薬機法ライター | 医薬品医療機器等法(薬機法)に違反していないかを確認しながら医薬品や化粧品、健康食品の記事を書く | 2021年の薬機法改正で課徴金制度が導入され、薬機法への対策が強化されている |
テクニカルライター | 家電・情報機器などに添付される取扱説明書を書く | 家電・情報機器などに関する専門的な知識が必要になる。 秘匿性が高く情報管理意識も求められる |
サイエンスライター | 科学などの理系の専門的な内容を読者に分かりやすいように解説する | 科学に関する専門的な知識、専門用語や数式などを簡潔に分かりやすく解説するライティングスキルが必要になる |
専門性を活かして案件獲得を目指せるライティングのジャンルとしては、他にも下記のような種類が挙げられます。必ずしも資格や経験が求められるわけではありませんが、知識やスキルがある人は採用されやすいです。
- 金融
- 投資
- 保険
- 美容
- 法律
- 住宅
- 介護
趣味や特技を活かしてライティングの仕事を受けるなら、旅行、映画、ゲーム、アニメ、飲食なども人気のジャンルです。自分の得意な分野や興味のある分野のライターの案件を受けると、知識を役立てながら楽しく働けるでしょう。
対応できる種類が多いWEBライターは稼ぎやすい
WEBライターとしてさまざまな種類の仕事に対応できるようになれば、仕事の幅が広がって稼ぎやすくなるでしょう。WEBライターは案件数が非常に多いですが、一方で人気が高くライバルが多い仕事でもあります。
幅広い仕事に対応できるようになれば、ライバルが少ない種類の仕事に参入できたりライバルとの差別化がしやすくなったりと、さまざまなメリットが得られるのです。
「とりあえずこの人に相談すれば良い」と思える人材は企業からの需要も高く、信頼度も上がります。単価アップや継続的な依頼にもつながりやすくなるので、自分が興味のある種類の仕事にはどんどん挑戦してみると良いでしょう。
ただし、幅広い種類の仕事を受けた結果、どれも中途半端な状態になってしまったということがないように注意してください。まずは特定の種類の仕事に絞って実績を積み、スキルを磨いてから次に挑戦するようにしましょう。
初心者WEBライターにはSEOライティングがおすすめ
ここまでWEBライターの種類について解説しましたが、「結局どの種類が良いのか分からない」という人も多いでしょう。WEBライター初心者の方は、SEOライターから目指していくのがおすすめです。
おすすめの理由としては、下記の3つが挙げられます。
- 案件数が多く、初心者からできる案件も豊富
- SEOの知識を他のライティング業務に活かせる
- 解説動画や解説サイトの数が多い
SEOライティングに関する知識を身につけていると、他のライティング業務の際にSEOの知識が役立つことも少なくありません。
また、SEOライティングは案件数が多く、実際に副業やフリーランスで働いている人も多いです。SEOライターとして経験を積んできた人たちの中には、WEBサイトやYouTubeなどでSEOライティングについて解説している人もいます。
そのため、初心者でもお金をかけずにSEOライティングについて学ぶことができるのもメリットの一つです。WEBライターの種類が多すぎてどれに挑戦すれば良いのか分からないという人は、まずSEOライティングに挑戦してみると良いでしょう。
ここでは、SEOライティングについてより詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
SEOライティングとは
SEOは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」という意味になります。分かりやすく説明すると、GoogleやYahoo!などで検索をした際に、サイトが検索結果の上位に表示されるようにするための施策のことです。
例えば、Googleで「SEOライティング とは」と検索するとさまざまな記事が表示されます。これらのサイトは、「SEOライティング とは」というキーワードで上位に表示されるように対策をしながら執筆された記事です。
検索結果の上位に表示されるほどユーザーの目に留まりやすくなり、多くの人にサイトを見てもらえます。企業の商品やサービスに興味を持ってもらうきっかけになるので、さまざまな企業がSEOに力を入れているのです。
SEOライティングの流れ
SEOライティングは、下記のような流れで行うのが一般的です。
1 | キーワードの選定 | ターゲットが検索しそうなキーワードを記事のテーマとして設定する ・先ほどの例だと「SEOライティング とは」の部分 |
2 | ペルソナ設定 | キーワードを検索しそうな人物をイメージする ・年齢・性別・職業・在住地・家族構成など |
3 | 構成案作成 | タイトルや見出しなどの記事の大まかな骨組みを設定する ・イメージした人物が知りたい情報は何かを考える ・上位の記事がどんな内容を書いているのかを調査する ・選定したキーワードをできるだけ取り入れる |
4 | 記事執筆 | 作成した構成をもとに記事を執筆する ・本文にもできるだけキーワードを取り入れる |
5 | 校正作業 | 執筆した記事に誤字脱字や表記ミスがないかをチェックする ・クライアントから表記ルールなどが共有されている場合はそれも確認する |
基本的なライティングの流れは上記の通りですが、案件によってはキーワードの選定・ペルソナ設定・構成案作成の部分は企業側で行っていることもあります。案件に応募する際は、自分がどの部分を担当するのかを事前に確認しておきましょう。
初心者WEBライターが仕事を獲得していくには

最後に、初心者WEBライターが仕事を獲得していくためのコツを解説していきます。WEBライターの仕事に興味がある、実際に挑戦してみたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 得意のジャンルでスキルを活かして稼ぐ
- 興味のあるジャンルに挑戦してみる
- 目の前の仕事に集中して取り組む
- 自分のメディアを立ち上げてみる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
得意のジャンルでスキルを活かして稼ぐ
趣味や特技、他の人にはないスキルや経験がある人は、自分の得意なことを活かして働いていくのがおすすめです。自分の得意なことであれば、すでに知識があるので初心者でも記事を書きやすいでしょう。案件に応募する際にアピールすれば、スキルや経験が評価されて採用されやすくなるというメリットもあります。
パソコンやガジェットに詳しい人や美容に関する知識が豊富な人などは、知識を活かせる案件が多い傾向です。他にも、先ほども例として挙げたような、旅行、映画、ゲーム、アニメ、飲食などの趣味は、ライティングの仕事に活かせるでしょう。留学経験がある、海外で暮らしているなどの経験もアピールポイントになります。
医師、看護師、弁護士、税理士、キャリアアドバイザー、ファイナンシャルプランナーなど、本職の経験が活かせそうな人は、本職で得た知識や経験を活かして働くことも可能です。
興味のあるジャンルに挑戦してみる
趣味や特技がない、特技がライティングに活かせそうにないという方は、興味のあるジャンルに挑戦してみてください。ライティングは、一人で黙々とパソコンに向き合って行う仕事です。自分が興味のないジャンルの仕事を受けていると、仕事のモチベーションを維持できなくなってしまう可能性もあります。
自分が興味のある内容がテーマの記事であれば、調べることにも意欲が湧きますし、書いているうちに知識も身についていくので楽しく働けるでしょう。少しでも興味のあるジャンルがある方は、ぜひそのジャンルの案件に挑戦してみてください。
目の前の仕事に集中して取り組む
より多くの仕事を得るためには、単価が安い案件でも仕事に集中して取り組んで、クライアントからの評価を得ることが大切です。
クライアントとの信頼関係を築いていくと、継続して依頼をされたり別の種類の仕事を任されたりする場合もあります。信頼関係を築いてから単価アップの交渉をすることで、単価が安い案件が結果的に高単価の案件になるケースも珍しくありません。
このように、丁寧な仕事をしていけば次の案件を獲得しやすくなるのです。「別の案件のほうが条件が良かったからやる気が出ない」などの理由で雑な仕事をしていると、依頼をしてくれるクライアントがどんどん減っていってしまいます。継続して依頼を受けたくないクライアントだったとしても、案件が完了するまでは確実に仕事をこなしていきましょう。
まずは丁寧な仕事を意識して、さまざまな案件を得るためのチャンスを逃さないようにしてください。
自分のメディアを立ち上げてみる
WEBライターが仕事を獲得する方法として、「自分のブログを立ち上げる」という例も挙げられます。ただし、この方法はあまりおすすめできません。
未経験者に仕事を依頼したいと思うクライアントは少ないので、「自分のブログを作ってスキルをアピールするための場にする」というのは良い考えです。しかし、ブログは立ち上げるのに手間がかかる上に、ライティング以外の作業が必要になります。
将来的にブログでも収益を獲得していきたいと考えている人には向いていますが、ライターとして稼いでいきたい人にはあまり向いていません。ライティングに集中したい人は、案件に応募する際にスキルをアピールするためのサンプル記事を書いて、どんどん応募していくのがおすすめです。実際に、自分のブログを持たずにライティングで稼いでいる人はたくさんいます。
将来的にブログでも収益を得たいという人は、自分のメディアを立ち上げてみるのも良いでしょう。
まとめ
WEBライターにはさまざまな種類があり、仕事内容も種類によって異なります。主な種類としては、下記の8つが挙げられます。
- SEOライター
- コピーライター
- セールスライター
- 取材ライター
- PRライター
- コラムライター
- シナリオライター
- SNS投稿ライター
初心者がWEBライターを始める場合は、SEOライターがおすすめです。案件数が豊富で初心者向けの案件も多く、SEOの知識を他のライティング業務にも活かしていけます。もちろん他の種類の仕事に興味がある方は、そちらに挑戦するのも良いでしょう。
副業はまず挑戦することが大切です。気になる仕事がある方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。